食品業界に棲む日々

「食品業界のつながりをデザインする」というミッションで食品業界向けのサービスを展開している株式会社リンクアンドシェアの代表の中間秀悟です。

WEBのテスト手法「ABテスト」を食品開発に応用してみる

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食品メーカーの皆さん、「ABテスト」ってご存知ですか?

 

WEBの世界では欠かせないテスト方法で、サイトのバナーやキャッチコピーなどを色々と変えて、どっちが反応がいいかなどを試しながら徐々に精度を上げていく手法です。

 

 

◆ ABテストをわかりやすく説明してくれているページ

liskul.com

 

 

このABテストというのは、

「WEBページはそもそも不完全だから、テストを繰り返してユーザーの意見を謙虚に聞いて改善していこうね!」という考え方。

 

これって食品の商品開発に使えるよね!
いや絶対使うべきだ!

と思っています。

 

ABテストは、

人間はそもそも不完全なのだから一発で正解にたどり着くはずがない、

何度もやり直して正解に辿り着こうよ!

という考え方で不完全な失敗ばかりの僕はとてもこの考え方が好きだ。

 

僕は前職から沢山の食品の商品開発を行ってきたが、めちゃくちゃ売れた商品と全く売れなかった商品がある。

 

売れなかった商品には後から思い返してみると必ず何らかのミスが潜んでいた。

 

特に熱中して作った商品ほど、自分が好きなものを作ってしまって

消費者にニーズがない商品を作ってしまい売れない傾向が強かった。

 

僕はこれを「熱中症」と呼んでいて失敗の大きな原因のひとつだ。

 

例えばこれなどは完全に趣味の世界。。。

monju1.jp

 

自分の好きな「蘭字」をテーマに商品を作って、デザイナーともキャッキャキャッキャいいながら作ったのだが、そもそも蘭字好き自体がそんなにいなくて「ただ、なんとなく大正ロマン?」みたいなお茶の商品になって売上が上がらなかったという屈辱的な失敗商品だ。

(デザイン自体は本当に最高だった!このデザイナーはももクロ

 CDジャケットもデザインしている最高のデザイナーです)

 

 

僕がただただ個人的に愛する蘭字については。。。

(興味ない人は見なくていいです。笑)

style.nikkei.com

 

失敗したかと思えば1億、2億と億単位で売れる商品などもあって

商品開発は本当に奥が深くて難しいものだと身に沁みている。

 

コンセプト

ネーミング

パッケージデザイン

商品の色

価格

などなど沢山の要素を絶妙に組み合わせなければならない。

 

だからこそ食品開発こそABテストをするべきだと今はハッキリと言える。

 

当時僕はWEBの事業に携わっていなかったので

ABテストなる言葉を知らなかったが、こんなに素晴らしい方法はない。

 

例えば。

食品メーカーさんからよく「パッケージのデザインどっちがいいか迷っている」

という相談を受けるのだが、恐らく色んな人が直感で色んな意見を

言っているんだと思う。

 

相談すること自体が実は無意味で、

さっさと両方印刷してバイヤーのところに持っていくなり

売り場に商品を並べてみるなりすればいいのだ。

 

1ヶ月「デザインA」で並べた後に、1ヶ月「デザインB」で並べてみれば

どっちが売れるのかは一目瞭然だろう。

 

価格にしても400円で売ってみていくつ売れるか、

500円だといくつ売れるかテストをして利益が高い方を選べばいいのだ。

 

 

営業トークにしてもパンフレットにしてもキャッチフレーズにしても商品の

ネーミングにしても味にしても同じだ。

 

これを何回も繰り返して1年後に

「これでいいのだ!」と言える商品に仕上げれば

それまでに掛かった時間も費用もあっという間に取り返せるだろう。

 

人間は不完全だ。

だからこそ自分の思い込みで商品を作るのではなく

謙虚にユーザーの声を聞きながら改善していくべきだと思う。

 

14MARKET(イチヨンマーケット)は僕の商品開発の苦い思い出から

「商品の販売テストをどんどんやってもらいたい!」

という思いが込められている。

 

だからこそ売り場を自由に選べて、商品価格も自由に設定できるようにしている。

 

ABテストについて勉強してもらいながら14MARKETを最大限活用してもらって

皆様の会社の屋台骨になるようなロングランの素晴らしい商品が生まれれば

本当に最高です!

 

 

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answer.crowdfood.jp